一貫した高水準の大豆製品品質の条件設定
課題
大豆はトリプシンインヒビターやレクチンなどの抗栄養素を除去するために、ある程度の加熱処理が必要です。しかし、過度の加熱はリジン、シスチン、アルギニンなどの貴重なアミノ酸の総量に悪影響を及ぼします。加工が適切に行われない場合は大豆製品の消化性が悪化し、栄養品質が低下する可能性があります。
熱によるダメージは栄養価を低下させる
大豆製品の栄養品質を低下させる ▸

エボニックのソリューション
AMINONIR®を使うことで大豆製品の品質に与える熱処理の影響を判断できます。最高の製品を得るために処理を微調整することが可能です。大豆サンプルをスキャンし、スペクトルをアップロードすると数分以内に完全な評価が得られます。
以下の確立された近赤外(NIR)検量線のパラメータに基づいて加工レベルを推定することができます。
- 水酸化カリウム(KOH)に対するタンパク質の溶解度
- トリプシンインヒビター活性(TIA)
- 反応性リジン
- 総リジンに対する反応性リジンの比率
また測定された加工レベルに基づいて補正されたアミノ酸値も得られるため、消化率を最大限に高めることができます。
AMINONIR®がもたらすメリット
生大豆、全脂大豆、エクスペラー大豆、大豆粕の迅速な抽出検査
大豆製品の品質を最適化するための分析データ
低コスト、高サンプル処理量
包括的で分かりやすいレポート
価格交渉の理想的な条件
(品質ベースの売買)
導入・保守サポート
オンラインでの専門家による継続的なサポート
AMINONIR®は以下の用途に最適です。


マスタード粕・菜種粕の製造者
マスタード粕と菜種粕は、グルコシノレートやエルカ酸などの抗栄養因子の含量が大きく異なります。さらに加工は熱に弱い栄養素に大きな影響を与えます。マスタード粕と菜種粕の製造とマーケティングを最適化します。

動物性副産物の製造者
動物性副産物はアミノ酸含量が高いため貴重ですが、処理方法は多岐にわたります。そのため品質は大きく異なる可能性があります。迅速な抽出検査により製品の品質を示し、市場で差別化を図ります。